AmazonDriveのアップロードを高速化する(Squid編)

AmazonDriveを使ってしばらく経ち、すぐに直面したのは
自分の利用しているプロバイダの海外ホストに対する転送速度の遅さでした。

初期は国内に送信できるGoogleDrive+rclone+北米VPSを利用することで速度を稼いでいましたが
一度に送信できる量がGoogleDriveの制限になるので、わざわざ1TBの契約をしていました。

アップロード方向はこれで回避できましたが、ダウンロード方向は相変わらず遅いままです。
そこで以前はAmazonDriveに対してリバースプロキシを立てていたわけです。

しかし、改めて調べてみると国内のVPSでは普通にアップロード速度が出るではありませんか。
というわけで、VPSもしくはそれに類似する場所にプロキシサーバーを自分で立てれば
アップロード方向もダウンロード方向も高速化できることがわかったので作ることにします。

Squidの登場

プロキシサーバーといえばApacheの機能もありますが、やっぱり専門に任せるのが一番。
今回はリバースなプロキシではないので普通にSquidを使います。

Screenshot of www.squid-cache.org

squid : Optimising Web Delivery

インストール

以下はCentOS7でのインストール方法になります。
yumからインストールできるのでテスト的に立てるのは簡単です。

# yum install squid

キャッシュは使用したくないので設定に追加しキャッシュを切っておきます。

echo "cache_dir null /dev/null" >> /etc/squid/squid.conf

squidを起動させます。
serviceコマンドが使用できるなら上のものを、使用できない場合は下のコマンドを使います。

# service squid start

$ squid -z
$ squid -N -u 3128

結果

プロキシサーバー経由前:340KB/s(2.72Mbps)
プロキシサーバー経由後(国内某ホスティングサーバー経由):8200KB/s(65.6Mbps)

20倍近い大幅な速度アップとなりました。
これがそのままの回線で出てくれれば、わざわざこんなことをしなくてもいいのですが・・・。

 

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