容量無制限サービスでデータは救えるのか?

先日発表されたアマゾンのUnlimitedストレージの日本でのサービス開始
北米のサービスを契約している身からすると少々高くも感じつつ、気になる今日この頃です。

さて、自分の場合はサーバーのバックアップなどで北米で既に3TB弱使用しています。
北米版を実際使ってみて感じたことをいくつか書いみたいと思います。

アップロード速度

この手のサービスでアップロード・ダウンロード速度は非常に重要な部分です。
が、北米版サービスは残念ながら、お世辞にも速いとは言えません。

というのも、日本から使用する場合、太平洋を越えて北米に送信することになるので
この間の速度依存ということになってしまうのです。

これを解決するために、送りたいファイルは送信が速いGoogleドライブに一度保存し
その後、北米に借りたVPSサーバーからCloudDriveにバッチで自動保存しています。
Googleドライブへは10Mb/s、北米のVPSサーバーからは11MB/sの速度で保存できています。

ダウンロード速度

これは悩ましい問題です。
北米VPSで解決できたアップ速度ですが、ダウンロードは5MB/sとあまり出ないのです。
これでは、5GBのデータをダウンロードしようとした場合、15分以上掛かることになります。
この時点で固めた圧縮ファイルを保存するのは、あまり現実的ではなくなってきます。

北米版AmazonDriveではcontent-na.drive.amazonaws.comのものが
日本版AmazonDriveはcontent-jp.drive.amazonaws.comのダウンロードリンクが発行されます。

ところが、どちらも実態は北米のEC2インスタンスなので
ダウンロード速度が速くなるということは、対北米の接続性がよくならない限りないでしょう。

また、content-na~とcontent-jp~の間ではデータが同期されていないようで
単純にcontent-naをcontent-jpに書き換えてもダウンロードリンクは機能しませんでした。

機能・開発面

アップロードは前述の通り遅いため、小さなファイルでもストレスを感じます。
基本的に専用クライアントやサードパーティのフリーソフト使うことになるでしょう。
なお、20分以下の動画はウェブ上でストリーミング再生することもできます。

アップロードされたファイルの検証方法は、md5ハッシュが使えます。
APIの利用が必要となりますが、md5ハッシュはAmazon S3、Googleドライブのほか
OpenStack Swiftなどでもサポートされているのでこの面は使いやすいといえます。

利用するなら?

下位サービスでは写真とビデオをメインに扱っていますが、ビデオ機能は正直微妙です。
ストリーミングプレイヤーは最低限の機能しかなく、20分の時間制限もあります。
また、今回は北米版の利用によるもので接続速度にも問題がありました。

写真で利用するには大いにアリだと思います。
他は、毎日増える数MB程度のデータや、アプリケーションのログの保管などでしょうか。

今のところ、取り出す時間がかかるものはローカルにコピーを持っていますが
これらを消せる勇気は今の品質じゃなかなか……といった感じです。